
猫にとって安全性の高い花のみを取り扱うフラワーショップを運営するネコハナは、京都エイプリーと共に、猫飼育可能な賃貸物件に特化した検索サイト「ネコハナ不動産」を立ち上げ、東京都23区エリアにてサービスを開始した。
「ネコハナ不動産」立ち上げの背景
物件探しで「ペット可」と記載されていても、詳細を確認すると「小型犬はOKだが猫はNG」というケースも少なくないなど、これまで猫と暮らしたいと願う多くの人々が「住まい」の壁に直面してきた。
また、ペットフード協会の調査(※)によると、犬の平均飼育頭数が1.36頭であるのに対し、猫は1.78頭となっており、猫は多頭飼育される傾向が強い動物であることがわかる。しかし、既存の賃貸サイトでは「多頭飼育可」の物件を絞り込むことは難しく、条件に合うかを確認するためにユーザーが仲介会社へ1件ずつ問い合わせなければならない現状があった。
その結果、物件探しの手間から飼育を諦めたり、無許可で飼育してしまうといった課題も生じているという。
「猫と人が共に快適に暮らせる世界を作る」をミッションに掲げるネコハナは、こうした住まいの課題を解決するため、不動産のプロフェッショナルである京都エイプリーと共同で「ネコハナ不動産」を立ち上げた。
「ネコハナ不動産」3つの特徴
「ネコハナ不動産」には、3つの大きな特徴がある。
まず1つ目は、掲載されている物件がすべて「猫飼育OK」の物件であること。これにより「問い合わせたら猫はダメだった」ということなく、効率的に住まい探しができる。
2つ目は「多頭飼育」の可否がサイト上で確認できる点。平均1.78頭という飼育実態に寄り添い、2匹以上との暮らしを検討している場合でも最適な物件を検索できるようになっている。
3つ目は、契約条件の変更を事前に確認できること。猫を飼育する場合に発生することがある「敷金1ヶ月積み増し」や「償却」などの条件をあらかじめサイト上で確認できる。透明性の高い情報提供を行うことで、入居後のトラブルを防ぐ。
「猫の住まいに関するデータバンク」としての役割も
サービスは東京都23区の物件掲載からスタートし、順次エリアの拡大を目指す。さらに、単なる物件検索サイトにとどまらず、「猫の住まいに関するデータバンク」としての役割も担っていく考えだ。
一般的に、賃貸オーナーが猫の飼育を敬遠する最大の理由は「部屋が傷つく、汚れる」という懸念があること。しかし、爪とぎの設置やキャットタワーなどの環境整備を行うことで、壁や床へのダメージはコントロール可能だ。
今後「ネコハナ不動産」を通じて入居したユーザーの「入居から退去までのデータ(原状回復費用など)」を蓄積し、適切な対策をすれば猫は家を壊さないという事実を可視化していく。データに基づいた合理的な根拠をもって、空室に悩むオーナーへ「猫飼育可」への転換を提案し、「猫NG」物件を「猫OK」へと変えていく活動を広げていくことを目指している。
ユーザーやパートナーを募集
「ネコハナ不動産」では、現在ユーザーやパートナーを広く募集している。引越しを検討中の猫飼育者には、獣医師運営の視点も活かし、猫との理想の暮らしを叶えるサポートを行う。また、この取り組みに共感し、物件の掲載や「猫可」物件への転換に興味を持つ賃貸物件管理会社やオーナーからの問い合わせも受け付けている。
猫と人が共に快適に暮らせる住まい探しをサポートする「ネコハナ不動産」の今後の展開にも注目だ。
ネコハナ不動産:https://chintai.nekohana.jp
ネコハナ公式サイト:https://nekohana.jp
※出典:一般社団法人ペットフード協会「令和6年 全国犬猫飼育実態調査」
(丸本チャ子)